SDGsを知るために重要な5つのP
SDGsは、5つのPという考え方に基づき、17の目標を定めています。今後、すべての人に普遍的に適用されるこれら新たな目標に基づき、各国はその力を結集し、あらゆる形態の貧困に終止符を打ち、不平等と闘い、気候変動に対処しながら、誰も置き去りにしないことを確保するための取り組みを進めてゆく。
SDGsは、発展途上国だけでなく、先進国も取り組むべき普遍的なものとして考えられています。
そのため、取り組みの中で「誰一人取り残さない」という理念を掲げています。
SDGsの目標やターゲットは、統合された不可分のものであるとして「経済」「環境」「社会」のバランスを大事にしています。
SDGsでは、持続可能な開発のための「5つのP」を掲げています。
人間 (people)
PeopleのPでは、全ての人の人権が尊重されること、そして平等に潜在能力を発揮できる社会を目指します。
また、貧困や飢餓の終息を目標に、ジェンダー平等を達成することも目標にしています。
Peopleは「人間」を表しているため、すべての人々に平等な教育、清らかな水や衛生面の充実、健康的な生活を保障できる社会の実現が目標です。
地球 (planet)
PlanetのPでは、消費と生産に責任を持つことや、天然資源の持続可能でかつ的確な管理、気候変動への対応などが目標になっています。
つまり、地球をあらゆる災害や破壊行動から守ることを目標に掲げ、誰でもが安心して暮らせる社会の実現を目指します。
水や衛生面でも、すべての人々が安全な水を飲むことができ、また持続可能な衛生管理が望まれており、地球全体の環境問題の解決にも取り組んでいます。
豊かさ (prosperity)
ProsperityのPでは、すべての人達が豊かな生活を送り、充実できるようにと目標が立てられています。
自然と調和できる経済や、技術や社会の進展を確保するため、Prosperityが5つのPに含まれています。
平和 (peace)
PeaceのPでは、すべての人が平和と公正を享受し、恐怖と暴力を受けない社会のための目標を掲げています。
また、同時にすべての人が受け入れられ、かつ参加できるインクルーシブな世界の実現を目指しています。
これは持続可能な開発のためでもあり、平和な社会を促進するためでもあります。
すべての人に司法のアクセスができるように機会を与え、あらゆる状況においても効果的かつ説明責任のある制度の確立も目標になります。
パートナーシップ (partnership)
PartnershipのPでは「政府」や「民間セクター」「市民社会」「国際機関」などの多様な関係性で結ばれた者たちが参加できるグローバルなパートナーシップを目標とします。
グローバルな社会は、一種の連帯責任社会でもあります。
グローバルパートナーシップが確立できれば、弱者のニーズを重視することもでき、すべての人達が一丸となって達成に向けて努力できるでしょう。